現在インプラント治療は取り扱っておりません。
ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
インプラントについて
インプラントとは
人工の歯根を顎の骨に埋め込み、そこに人工の歯を装着することで、天然歯とほぼ同等の状態を回復する治療法のことです。人工歯根が、顎の骨と一体化するため、入れ歯のように、咬むと痛みが出たり、不安定な状態になることはありません。
またブリッジのように隣の歯を削る必要もありません。従来の入れ歯やブリッジとは違って、違和感や不快感に悩まされることがなく、しっかりと噛むことができ、自然で美しい「歯」を手に入れることができます。
人工歯根には、生体親和性に優れた金属である純チタンが使用されます。チタンは人体への親和性が高く、整形外科領域では人工関節に、また心臓のペースメーカ等にも使われている材料です。チタンは、金属でありながら、骨と直接、結合する特性を持っています。また、チタンは金属アレルギーの報告がない材料としても知られています。
取り付ける人工の歯も、他の歯との噛み合わせやバランス等を考慮した、精密で機能的な歯を作ります。インプラントは、機能的にも見た目にも、自然で美しい口元を手に入れることができる治療法なのです。
従来の治療法とインプラント治療法との比較
当医院でのインプラント素材について
当医院では京セラ社と神戸製鋼との共同会社である京セラPOIのものを使用しております。
インプラントは生体材料に求められ る生体内安定性の向上を目的に、陽極 酸化処理によって表面に、1,350~ 1,400Aの酸化層を施しました。これにより、チタンイオンの溶出防止、親水 性の向上、口腔内での審美的な調和などの優れた特性を持っています。
骨内におけるチタンイオンの溶出を観察する目的で一定期間、サルの顎骨にチタン合金スクリューを植立しました。結果、陽極酸化処理を施していないものでは、周囲の骨質にチタンイオンの溶出が見られるのに対し、陽極酸化処理を施したものでは、ほとんどチタンイオンが検出されない結果が得られました。このことは、陽極酸化処理がチタンイオンの溶出を押さえる有効な手段であることを証明しています。
インプラントのメリット・デメリット
メリット
・ 取り外しの必要がない。違和感がない。
・ 審美的である。
・ 残存している天然歯に影響を与えない。
・ 咀嚼力は天然歯と同様。食事の制限がない。
・ 発音障害が少ない。
・ インプラントが顎の骨に直接力を加えるので、顎の骨がやせるのを防ぐ。
デメリット
・ 治療期間がかかること。
・ 外科的な手術が必要なこと。
・ 費用がかかること。(保険診療ではないため)
・ 定期的なメインテナンスが必要になる
インプラント治療の流れ
1. 受付・カウンセリング
まず診察の予約をして、ご来院いただきます。
初診の方は問診票に記入していただきます。
今の歯の状態について、不満や不便を感じていること、これから望むことを、できるだけ詳しくうかがいます。また、現在の健康状態や病歴、アレルギーの有無などについて確認します。
2. 検査
レントゲンや咬合診断などの精密検査を実施します。
顎の骨の状態をチェックして、場所や骨量に問題ないかなど、インプラントの埋入手術が可能かどうか検討します。
3. 治療方針・治療費の説明
カウンセリングと検査の結果から基本的な治療方針を決めます。
患者様にはできるだけ詳しく説明します。同時に、その治療法を行った場合にかかる費用についても概算を伝えます。場合によりCT撮影を行う必要があります。
その場合は、総合歯科クリニック 麻生歯科にてCT撮影を行います。
4. 同意書の作成
治療内容や費用について納得していただけたら、同意書を作成し、サインをお願いします。同意書の作成は、患者様の治療への理解を深めることにつながります。
5. 一次手術
・インプラント埋入
顎の骨にインプラント(歯根部)を埋め込みます。
手術時間は準備等を含め、1本の場合20分~30分程度です。
麻酔が効いているので手術中に痛みを感じることはありません。
6. 二次手術
インプラント埋入後、約3ヶ月~6ヶ月後に行う処置です。
人工の歯を取り付ける準備をします。
二次手術から人工の歯を装着するまで約1カ月~2ヶ月かかります。
7. 定期検診
歯垢や歯石を取り除き、噛み合わせなどを確認。
インプラントに緩みなどが生じていないかチェックします。歯周病になると土台である骨から崩れてくるので、インプラントがもたなくなります。歯周病予防のために、ブラッシング指導も行います。
インプラントの料金
インプラント治療は保険外診療です。納得できるまで、しっかり治療内容と費用の説明を受けてください。
当院ではインフォームドコンセントを徹底し、安全・確実な治療を行います。
費用に関しましては、患者様の状態により異なりますので、詳細に関しましては、お問い合わせ下さい。
ご不明な点があれば詳しくご説明します。
埋入手術について
埋入手術は、局所麻酔で行います。
手術内容は顎骨を露出し、そこにインプラントを埋入して、傷を縫合します。術後、インプラントは骨性癒着により周囲の骨と結合します。
インプラントと骨が結合するまでの間、定期的に検診を行いインプラントの状態をチェックします。平均で上顎で6ヶ月、下顎で3ヶ月にてインプラントは周囲の骨と完全結合されます。
インプラント埋入手術に伴う不自由さ痛みの程度、及びその継続期間は臼歯の抜歯と同じぐらいと考えて下さい。
一般的な健康上に異常があったり、何らかの投薬を受けている場合は、必ず担当医と相談して下さい。
インプラントよくある質問Q&A
- インプラント治療は痛いですか?
- 外科処置を行うあいだは局所麻酔により痛みを防いでいます。 通常、その後は普通の鎮痛剤で十分です。 数日間は腫れが生じることがあります。
- 費用はいくらでしょうか?
- 治療の範囲によって費用は違いますので、詳しくは 担当医にお尋ねください。
- 新しい歯は自分の歯のような感じでしょうか?
- はい。あなたの普通の歯と同じように咀嚼し、話し、笑うことができます。
ほとんどの人は、見た目では天然歯とインプラントの違いがわからないものです。 - 新しい歯は自分の歯のように見えるでしょうか?
- はい。通常、歯科医院で指摘される程度です。
審美的に問題が生じる場合は、適宜ご説明致します。 - 年齢は問題でしょうか?
- 年齢の問題より健康状態の方が重要です。
年齢的なリスクもありますが、全身疾患を十分に考慮して行われるべき処置です。
また、18歳未満であれば、体が確かに成長し終えていることを調べなければなりません。 - デンタルインプラントはどの程度、安全でしょうか?
- インプラントは世界中の臨床研究により、良好な審美性と確実な結果が記録されています。
- なぜチタンで作られているのですか?
- それは、体にうまく受け入れられる金属だからです。
実験的研究で骨とチタンの生物学的結合が認められているからです。 - 治療には何回通院しなければなりませんか?
- 状態にもよりますが、6-8回の通院が一般的です。
- 治療の間、歯なしでいなければなりませんか?
- いいえ。新たに骨移植を行った場合を除いて、一時的な歯を使用することができます。
その時まで使用していた義歯を調整して仮歯とすることが一般的です。 - どのように手入れすればいいですか?
- 徹底的な毎日のブラッシングとフロッシングが大切です。
担当医か歯科衛生士がその方法を具体的に説明します。 - どのくらい仕事を休まなければなりませんか?
- ほとんどの人が次の日に出勤できます。
但し、数日間は部位にもよりますが、腫れ(腫脹)が生じる場合があります。
お仕事の予定はなるべく過密にならない時期を選択することをお勧めします。 - 喫煙は止めなければなりませんか?
- 止めることを強くお勧めします。 喫煙は治癒過程に悪影響を及ぼします。 インプラントの長期予後を悪化させるデータが出ています。
- コーヒー、紅茶、ワインによって新しい歯が変色することがありますか?
- 普通の歯以上に変色することはありませんが、多少は色素が付着することがあります。
定期的なメインテナンスでクリーニングしていけば問題ありません。