コンフォートデンチャー(快適な入れ歯)
当院のコンフォートデンチャーは総義歯(歯が1本もない)のみの対応になります。
コンフォートデンチャーとは
コンフォートは、硬い入れ歯の裏面を生体用シリコーンというクッションで覆う、全く新しい入れ歯の技術です。生体用シリコーンの弾性が、入れ歯でグッと噛んだときの歯ぐきにかかる負担をやわらげ、驚くほどの吸着力を発揮。
「痛い・噛めない・外れやすい」といった、従来の入れ歯の悩みを解消するとともに、あなたの歯ぐきをやさしく守ります。
コンフォートの3大メリット
コンフォートは歯ぐきの座布団。硬い入れ歯と歯ぐきの間でクッションの役割を果たし、デリケートな歯ぐきをやさしく保護します。
硬い入れ歯による歯ぐきのトラブル(歯ぐきの血流障害など)を緩和します!
コンフォートは入れ歯の歯ぐきにあたる面を生体用シリコーンというクッション材で覆うため、歯ぐきにかかる圧力を軽減し、噛んだときの痛みをやわらげます。
もう食べるものを選ばなくても大丈夫。硬いものでも、しっかり噛めるので、食欲もよみがえります!
生体用シリコーンの適度な弾力が吸盤のような密閉性を生み出し、噛むときに発生するアゴの横の動きにも抜群の吸着性を実現します。
食事のときや話をするときに外れにくくなります。また、入れ歯と歯ぐきの間に食べ物が詰まりにくくなります!
このコンフォートは、こんなにすごい入れ歯なんです!
噛む力が通常の入れ歯の2倍に!
生体用シリコーンの柔軟性が痛みを緩和し、以前よりしっかりと噛めるようになります。食べ物をすり潰せるような強い力が実現するので、硬いものはもちろん、イカやステーキといった弾力性のあるものも、しっかり噛めます!
※噛む力には個人差があります。
変質や劣化がほとんどなく剥がれにも強い
生体用シリコーンを使っているので変質や劣化に強く、柔らかさが長期間持続します。また特殊な加工技術により、これまでの軟性裏装材に比べて飛躍的に剥がれにくくなりました。
“硬い”入れ歯を使い続けると、歯ぐきの骨がなくなるって本当?
歯ぐきにあたる部分が硬い入れ歯を長期間使っている患者さんのなかには、歯ぐきがやせ細ってくる方が多く見られます。硬い入れ歯によって歯ぐきに過度な負担をかけすぎたり、逆に全く刺激が伝わらなかったりすることが、歯ぐきの骨がどんどんやせ細ってしまう原因のひとつだといわれています。
是非知っておきたい歯ぐきのこと
硬い入れ歯が歯ぐきに与える負担
歯ぐきは、右の図のように歯槽骨(しそうこつ)という骨と、それを覆う咀嚼粘膜(そしゃくねんまく)という柔らかい粘膜でできています。いつまでも健康な歯ぐきを保つためにも、粘膜と骨を保護することが重要です。ところが、硬い入れ歯を使い続けることで、この粘膜と骨に大きなダメージを与えてしまうと考えられています。
粘膜がダメージを受ける原因
歯槽骨(歯ぐきの骨)の形は、ギザギザしていたり尖っていたりと、均一な形状ではありません。粘膜は、そうした尖った骨と硬い入れ歯に挟まれており、咀嚼(そしゃく:噛みしめること)によって大きなダメージを受けています。
硬い床の上に座布団を敷かずに素足で正座すると、ゴツゴツした骨があるところが痛くなりませんか? それと同じ状態が粘膜に起こっているのです。粘膜は他の皮膚と違い、角質化(かくしつか)してタコができたり硬くなったりしませんので、痛みを放っておくと炎症の原因になるとともに、粘膜中の血流障害(止血状態)や新陳代謝障害を引き起こす原因になるといわれています。
歯ぐきの骨(歯槽骨)がやせ細る原因
粘膜には薄いところと厚いところがあります。粘膜が薄い箇所では下の骨に過度の力が加わりやすく、結果として骨は退縮(たいしゅく)してしまうことがあり ます。退縮とは、常に強い力を与え続けられた骨がやせ細ることを指します。逆に全く刺激が伝わらない箇所の骨は、廃用萎縮(はいよういしゅく)を起こし、 同じように歯ぐきの骨がやせ細っていきます。半年もベッドで寝たきりになっていると、足の骨が細くなってしまうのと同じ現象です。
この退縮や廃用萎縮など、骨がやせ細っていくことを骨吸収(こつきゅうしゅう)といいます。骨吸収を防ぐためには、歯ぐきに強すぎず弱すぎない適度な刺激を伝えることが重要だと考えられています。
歯ぐきの骨がやせるとどうなるの
歯ぐきの骨がやせ細ると、ますます入れ歯が合わなくなったり、体へのさまざまな悪影響が心配されます。いつまでも元気な歯ぐきを保って健康でいるためにも、入れ歯をご使用になる場合は、歯ぐきを守ることをぜひお考えください。
入れ歯安定剤は一時的なもの
合わない入れ歯の使用に際し、市販の入れ歯安定剤を使用している方も多いのではないでしょうか?中に入っている「使用上の注意」をよく読むと、入れ歯安定剤の長期にわたる連用は制限されています。歯ぐきのやせ細りや、ますます入れ歯が合わなくなる恐れがあるからです。そうならないためにも入れ歯を使う際には、あなたの歯ぐきを守ることをぜひお考えください。
歯のない生活は老化を進める
九州大学歯科部が老人施設等に入院している65歳以上の方を対象にした調査によると、歯の数が少ない人ほど認知症が進んでおり、毎日よく噛んで食べている人ほど症状が少ないことがわかりました。噛むことで血液の流れがよくなり十分な酸素と栄養が脳に送られるため、脳が活性化されるのです。入れ歯を使っていてもグッとかみしめられることが、あなたの健康のために重要だと考えます。
豊かな人生を送るために
噛むことであなたの人生を豊かにします!
歯を失っても噛むことが大事
歯の平均寿命は57歳といわれています。一方、日本人の平均寿命は男性が79歳、女性が85歳。つまり、歯を失ってからも20~30年の暮らしが待っています。歯を失ってからの20年、30年をいかに豊かに生きるか・・・豊かに生きるために、「噛める」「噛みしめられる」入れ歯を使うことが大切です。「噛む」ことができなくなるということは、食生活に影響を及ぼすだけでなく、老化、認知症の原因となるといわれています。
人はものを「噛む」ことで、25以上の頭の筋肉を使います。それにより血行が促進され、脳の温度が上昇、脳細胞が刺激されるというデータが得られています。
よく噛むほどに頭がよくなる?
下の写真は食前食後のマウスの脳の様子です。活性化しているところほど赤く写っています。食事前・食事後を比べると、緑色から黄色・赤色に変化するにつれ、食事後に脳が活性化していることがわかります。特に記憶を司る部分が、よく噛んで食べるほどに活発になるといわれています。つまり、よく噛んでたべるほど頭の働きがよくなることにつながります。このことは日本咀嚼学会においても認められています。
参考 : 「よく噛んで食べる 忘れられた究極の健康法」斉藤滋著(NHK出版 生活人新書)
噛むことが老化を抑える?
は歯で噛めなくなると脳の老化がぐんぐん進むという研究結果が多く報告されています。
咀嚼と認知症には大きな関係があるともいわれています。血流検査によって、噛むという行為が脳を活性化させることも確認されています。噛むことは、体全体の若さを保つことにつながるのです。
噛み合わせを改善することで病気が治る?
噛み合わせの悪さが、脳や全身の骨格に悪い影響を与えることがあります。逆に、歯の噛み合わせを改善することで病気が治ったという多くの報告があります。
こんな症状はありませんか?
偏頭痛・肩こり・首のしこり・喘息・手の痺れ・腰痛・背中の痛み・歯ぎしり・食いしばり・食欲不振・胃腸障害・生理痛などなど・・・
入れ歯に悩んでいてこのような症状にお悩みの方は、ぜひ一度歯科医に相談してみてください。多くの歯科医は、そうした病状を、入れ歯を直し、噛み合わせを正しくすることによって、克服した患者様を知っています。
残っている歯の平均本数入院している65歳以上(平均年齢78.5歳)の987名を対象に、噛むことと老化・認知症の関連を調査したところ、残っている歯の本数の平均が
認知症ではない方:8.8本
認知症の方:3.5本
という結果が出ました。
(九州大学歯学部 沖本公繪先生の調査より)
豊かな人生を楽しむために
豊かな人生を楽しむために入れ歯はあなたの体の一部となるだけに、しっかりとフィットしたものであることはもとより、材質などもあなたの歯ぐきに最適なものを選ぶことが大切です。しっかりと「噛みしめられること」が人生を豊かなものにしてくれます。
あなたにとって豊かな人生とは何ですか?
いつまでも若々しく生きること。それがあなたにとっても家族にとっても大切なことだと考えます。コンフォート加工によりグッと噛みしめられる入れ歯を提供することで、いつまでも元気に生きるあなたを支えたい、そう考えております。