床矯正について
床矯正とは
抜かない矯正…今までの矯正とは違い、歯を抜かずにキレイな歯並びに!
床矯正は、『しょうきょうせい』と読みます。
専門的に言いますと、【あごを拡げて歯を並べる『保存』の立場に基づく非抜歯矯正】のことになります。つまり、出来るだけ歯を抜かない、非抜歯を大前提とした治療ということになります。
「曲がって永久歯が生えてきた!」
「アゴが小さくて永久歯が重なっている。入りそうにない。」
「受け口で前歯が逆になっている?」
このような状態を一番はじめに感じるのはお母さんです。
歯並びの異常に早く気付き、早く治療をすれば意外と簡単に治せるのです。
逆にそれを放置するとますます悪くなり、治すのに手間がかかるようになります。
歯並びも予防的に治すことが最もよいと考えています。
お母さんが「おかしい?」と感じたときが治療の開始時期です。
6歳ぐらいから治療開始する子が一番多いです。受け口やアゴがずれているなど顔の成長に大きな影響を与えるようなケースは4歳ぐらいから治療開始することもあります。
「様子を見ましょう」ではなく「おかしい?」と感じたときに相談、治療開始されることをお勧めしています。
床矯正の特徴
1:できるだけ歯を保存する姿勢を大切にします。
これに基づいて治療しますので、非抜歯による治療を大前提としています。
2:床矯正の治療方針は、保存的矯正治療を基本としています。
歯と顎の大きさがアンバランスで、未発育な顎を床矯正装置により適切に拡大し、歯を移動することによって解決します。
3:床矯正装置の可動条件、装着条件は、患者さんの生活環境、社会環境に合わせて設定します。
装置のネジを可動しなかったり、決められた装着時間を守らないといつまでたっても治療は終了しません。
4:矯正治療を必要とする患者さんは、顔を構成している上顎骨、下顎骨が未発育です。
当院は、歯並びだけが良くなればいいとは考えていません。
患者さんを「良い顔」に育成することが歯科医師の仕事と考えて治療にあたっています。
矯正検査料
写真撮影(口腔内、顔貌、全身)、レントゲン撮影、食事指導 | ¥21,600
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床装置(ネジあり)
(平行拡大、ファンタイプ、前方拡大、後方移動、閉鎖型など) 1装置 | ¥108,000
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(同一装置新製更新) 1装置 | ¥54,000
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床装置(ネジなし)
(閉鎖型、咬合斜面板、舌癖除去など)1装置 | ¥54,000
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ブラケット治療
ケースにもよりますが、一般的には犬歯が生える前9~10才までに治療を終えた子は1~4個の装置で治療が可能です。それ以降まで治療が必要な子は4~6個の装置が必要になります。
出来るだけ早い時期に治療を終了できるようにしましょう。少ない数の装置で簡単に治りましょう。そのためには機能を高めることが大切です。機能することで装置による治療を少なくすることができます。
床矯正の良いところ
・ 早期治療なら通常の矯正治療に比べ、格安で治療可能
・ 子供の永久歯を1本も抜きません
・ 装置は取り外し可能です
・ どんな年齢層の方でも治療が可能
床装置イメージ
床装置にスクリューが装着されていて、ネジをキーで巻くことで床が拡大して顎を拡げたり、歯を移動したりできます。
床矯正Q&A
Q.治療の開始はいつがいいですか?
A.一般的に矯正治療は12歳~15歳からの治療開始が最もいいといわれていますが、それは抜く歯(第一小臼歯・犬歯の次の歯)が生えてくるからです。この歯は 10歳半~11歳ごろ生えてきます。つまり抜く歯が生えてくるのを待っているのです。正常の発育で、10歳半~11歳前なら、犬歯が生えていません。それ以前の治療なら、問題あるのは前歯だけですから前歯だけの治療で終了する場合がほとんどです。おかしいと気づいたら早めにご相談下さい。
Q.装置はいつ装着するのですか?
A.早期に治療を終えたいのであれば、できるだけ長い時間装置を入れておいてください。
食事中や歯磨き・国語や英語など発音障害が生じる時、体育など激しいスポーツをする時は装置をはずして下さい。
Q.病気の時も装置を入れなくてはいけないのですか?
A.病気の時ははずしましょう。無理をすることはありません。長時間、装置をはずしていた場合、装置は当然適合しなくなります。その場合適合するまで、装置のねじを巻き戻します。まったく合わなかった場合は医院の方で修理をします。